フランスでは、レストランや商業施設などを利用する人、及び従業員にワクチンパスポート「衛生パス(Pass(e)sanitaire)」の提示が義務付けられています。
フランスで通常の生活に戻るために導入された「衛生パス」は、QRコードが付されたデジタル証明書 あるいは QRコードが付された紙の証明書で、8月9日からは18歳以上の成人、8月30日からは、各施設の従業員、12歳~17歳の未成年については、9月30日から同パスポートの提示が求められます。
1)対象施設
・ディスコ、ダンスクラブやバー、レストラン(テラス席を含む)
・百貨店やショッピングセンター
・セミナー
・長距離移動のための交通機関(TGV等の地域間・夜行列車、地域間バス、国内線航空便)
・病院や高齢者施設等を訪問する同伴者、見舞客及び患者(救急搬送される患者は除く)
・スポーツ・文化イベント会場、見本市
・劇場、映画館、サーカス、屋外フェスティバル会場
・スタジアム、スポーツ施設、プール、動物園、遊園地
・大型カジノ、遊戯・ボーリング施設
・モニュメント、美術館、展覧会場
・宗教行事を行う宗教施設
・クルーズ船
2)「衛生パス」申請に必要な証明書
●ワクチン接種証明書
・ 2回接種が必要なワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ)の場合は、2回目接種から7日間経過後
・ 1回接種のワクチン(ジョンソン&ジョンソン)の場合は、接種から28日間経過後
・ コロナ罹患経験者は、ワクチン接種から7日間経過後(接種は1回のみ)
● 文化・娯楽関連施設では48時間以内、入国に際しては72時間以内に取得したRT-PCR検査または抗原検査に基づく陰性証明書
● 過去11日前から6ヶ月前の間に、RT-PCR検査または抗原検査に基づき新型コロナウイルスに感染していたことを示す証明書
3)違反者への罰則
提示しない客には135ユーロの罰金が科され、また、施設側による確認怠慢は一時的な業務停止命令の対象となり、再発されれば、懲役1年と9,000ユーロの罰金が科されます。
4)外国人の衛生パス申請方法
EU諸国以外の国を接種した外国人は、オンラインで接種証明書、フランスで有効なQRコード« Pass sanitaire» に変えてもらえるように2021年8月27日からなりました。
https://www.service-public.fr/particuliers/actualites/A15093
https://jp.ambafrance.org/article17074#t-a22e