2012年5月に行われた大統領選挙で現職のニコラ・サルコジ大統領を破り当選した、フランソワ・オランド氏(François Hollande)が、2012年5月15日に第24代フランス共和国大統領に正式に就任しました。
オランド新大統領は新政権の要となる首相にジャン=マルク・エロー氏を任命し、就任演説で歴代大統領に敬意を表するとともに、フランス国民に対して「信頼のメッセージ (message de confiance)」を表明し、恒例のパリのシャンゼリゼ通りをパレードを行いました。
フランソワ・オランド大統領は 、1954年8月12日 にフランスのセーヌ=マリティーム県ルーアン (Rouen)で生まれました。オランド氏は医師の家庭に生まれ、エリートを輩出することで有名なフランス国立行政学院(ENA)を卒業。
私生活では、前回の大統領選挙で社会党( Parti socialiste )から出馬したセゴレーヌ・ロワイヤルと間に4人の子供をもち、長い間、事実上の夫婦関係にありましたが、5年前に関係を解消しました。
現在のパートナーは、2006年から交際が続いているジャーナリストのバレリー・トリエルビレールさんです。
政界入りは、1981年に社会党からジャック・シラクの対立候補として出馬しましたが、第1回選挙で敗退。しかし、同年の大統領選挙で、フランソワ・ミッテラン大統領の勝利したため、側近であったオランド氏は経済問題を担当する大統領府の一員となりました。
その後、1988年から下院議員を務め、1997年~2008年まで11年にわたって社会党トップの第1書記を務めました。
今回の大統領選挙は早くから準備を進め、当初、社会党の最有力候補だったIMF=国際通貨基金のストロスカーン前専務理事が、米国で女性関係のスキャンダル(DSK事件)で立候補を断念したのをうけ、党内の予備選挙で勝ち抜きました。
2012年5月の大統領選挙で現職のニコラ・サルコジ大統領を破り大統領に当選し、第24代フランス共和国大統領になりました。